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【渡邉美樹 経営者目線】隈研吾氏と陸前高田で音楽堂建設の理由 新国立競技場以外の膨らむ予算に意見あり!! (1/2ページ)

 新国立競技場でも注目される、世界的建築家の隈研吾さんと、今週日曜日に共同記者会見を行った。2021年に岩手県陸前高田市に建設する「ワタミオーガニックランド」の敷地内に、隈研吾さん設計の、野外音楽堂を建設する計画を発表した。国内最大級の最大5万人規模の野外音楽堂で、オーガニックランドのオープンから1年後の2022年春の完成を目指す。陸前高田の新たなシンボルであり一大プロジェクトだ。

 なぜ、農業テーマパークに野外音楽堂かといえば「文化の匂い」の必要性を感じたことにある。大物歌手から、市民まで毎週入れ替わりにそのステージに立ち、大勢の観客が芝生の上でその音楽に親しむ。農業という食と、音楽という文化は時代を超える。戸羽太・陸前高田市長も「津波で野外音楽堂が流され、ぜひ市民が集う場所を再びつくってほしい」と依頼された。誰もが立ちたいと思う、憧れのステージを作り、人を呼び続けることが重要と考えた。経営者はこうして「持続経営」の視点でモノを考える。

 隈さんに「この地域は人を呼ぶしかない。世界が認める隈研吾の音楽堂を造って頂けませんか」と心を込めて構想を話した。目をつむり、耳を傾け、一言「いいことやっているね。一緒にやろう」と言ってくださった。

 隈さんの設計された新国立競技場は、47都道府県の木材が使用され、その木が、生産地の方向を向いている。物語のある、とてもすてきなコンセプトだ。しかも、当初のイギリスの建築家の案より、大幅にコストを抑えて、その物語のある競技場は誕生した。予算を抑えながらも、良いものつくる「本物の仕事」に感銘を受けた。

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