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【天野秀夫 中小型厳選株】「新型肺炎対策関連株」に注目! 半導体保護用資材の世界トップ企業「アテクト」 (2/2ページ)

 また、チタンなどの融点の極めて高い金属を高い精度で成形・焼結することができる粉末射出成形事業に進出しています。

 この事業の技術特性は、大容量化・大型化する半導体に対し、何層もの積層構造を簡素化し、小型・軽量化に貢献するものです。半導体関連は足元の株式市場で最もホットな物色テーマで、同社株も注目され始めています。

 アテクトは「化学」ポストに位置する銘柄のため、半導体関連としては出遅れ、昨年2月高値1944円を下回る水準を長く続けていました。

 ただ、業績動向については不透明材料を抱えています。今3月期業績見込みは、売上高31億円(前期比4・9%増)、営業利益2億3000万円(同9・9%増)、経常利益2億1000万円(同8・2%増)、当期利益1億3000万円(同2・3%増)と増収増益。

 ■新規に自動車関連

 ところが、昨年11月に発表された第2四半期(4-9月)売上高は前年同期比6・7%増収ながら、営業利益は前年同期比29・5%減益の9600万円で、通期予想に対する進捗率は42%弱にとどまっています。新規事業として自動車関連事業に開発投資を積極化させたことや、為替差損の影響などを減益の理由としています。

 このように警戒材料はありますが、2月7日の第3四半期業績の決算発表までは、業績面での評価をしのぐ「半導体」と「新型肺炎対策関連」のテーマ性が株価の上昇トレンドを支える期待が膨らんでいます。

 ■天野秀夫(あまの・ひでお) 日本大学法学部卒。1987年4月、日本証券新聞社に入社。記者、編集局長などを経て、代表取締役社長を12年近く務める。2017年4月、独立。証券・金融界、上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。

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