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【田村秀男 お金は知っている】新型肺炎の感染源「野生動物」を好む…中国・党幹部の“胃袋”が世界を脅かす (1/2ページ)

 筆者が香港に駐在していた20年余り前のころ、広東省広州市にある清平市場という食料品市場を訪ねた。見ると、動物園でしか見たことがないような野生動物が生きたまま鉄製のカゴの中にいる。ハクビシン、アナグマ、アルマジロ、ジャコウネコ、コウモリ、それにネズミもだ。かわいそうに足のツメがはぎ取られて痛々しい動物もいる。いずれも食用だという。

 近くの有名な料理店に案内された。同行した戦中派の某社ボスは出された肉フライを箸でつまんで口に含むと、「これはネズミだな」と確信あり気で、うまいと勧める。まさかと思って店の人に聞くと、本当にそうだった。

 食材といえば薬膳を意識し、珍味を好む中国の食通は金に糸目をつけずに野生動物料理を好む。そんな中国人の胃袋が世界を怖がらせている。新型コロナウイルスによる感染症の発生源が武漢市の華南海鮮卸売市場内の野生動物売り場とみられている。

 欧米メディアによると、同市場で取引される野生動物の種類は前述の清平市場とほぼ同じだ。

 中国の野生動物市場は2002年11月中旬、広東省に端を発し、世界的に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の発生源とされて以来、国際的に問題視されてきたのだが、党は野生動物市場を野放しにしてきた。

 野生動物の肉の多くは豚など家畜より高価だが、党幹部に多い富裕層の好みでもある。既得権層の間での執着心も作用し、党中央はSARSの災厄にもかかわらず野生動物取引を禁止してこなかった。

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