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【こんな時代のヒット力】日常生活のなかの潜在的ニーズに気付く「若者はTシャツの下に着るものに困ってる」 グンゼ「YG in. T」 (1/2ページ)

 あなたはTシャツの下にインナーを着る派? それとも着ない派? 着る派だとしたら、何を着ているだろうか。

 衣料メーカー「グンゼ」(大阪市)が2019年3月、Tシャツ専用のインナー「YG in. T」を発売すると、予想外の大ヒットとなった。同社は数字を発表していないが、「当初計画の3倍を超える売り上げ」と、担当のアパレルカンパニー・インナーウエア事業本部・メンズ&キッズMD部、古賀智治(としはる)氏はいう。

 襟、袖、裾に縫い目がない同社の特許製法カットオフ素材が開発のきっかけになった。「これまでにない新しい切り口のインナーを市場に提案したかった」と着目したのは、Tシャツの下のインナーだった。インナーを着る理由は「汗染みが気になる」「白Tシャツを着たときに乳首が透ける」など。着用実態を聞くと、Tシャツからはみ出ないように襟周りをカットするなど、ユーザーそれぞれが工夫をしながら着ていた。

 さらに20~60代の男性1000人を対象に調査すると、Tシャツの下にインナーを着る割合は約35%。特に20代の半数は「Tシャツの下にインナーを着る」と回答、インナーの着用が定着化していた。そして、やはり下着がはみ出るなど見た目の悪さ、「何を着ていいのかわからない」という悩みが多数存在し、「潜在的ニーズがあることに気が付いた」と古賀氏。

 しかし、開発するとなると、生地や形、デザインが無数にあり、襟周りの形や袖の長さも多種多様。いろいろな形があるTシャツに合う商品に仕上げていくのは、大変な作業だった。

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