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【バフェットの次を行く投資術】氷山の一角から「全体像」を構成 最も難しいのは「一時的か根源的なものか見分ける」こと (2/2ページ)

 もっとも難しいのは「その問題が一時的なものか、それとも根源的なものか見分ける」ということだ。

 すでに述べたように、1匹ゴキブリを見かけたときには、ほとんどの場合流し台の裏には大量の卵が産みつけられている。そのような時には「君子危うきに近寄らず」で、一目散に逃げるべきである。

 しかし、投資のビッグチャンスというのは、このようにゴキブリが発生したときにやってくる。特に、目の前にうじゃうじゃ黒い塊が蠢(うごめ)いているときが、勝負の分かれ目だ。ほとんどの人々がその様子を見て退散するが、ごくまれに流し台の裏に、卵が産みつけられていない場合がある。その場合には、目の前の黒い塊を処理してしまえば、清潔な「価値あるキッチン」に戻るのだ。

 バフェットは、要するに「流し台の裏に卵が産みつけられているかどうか」を見抜く天才なのである。(人間経済科学研究所、国際投資アナリスト・大原浩) =敬称略

 【2020年1月30日発行紙面から】

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