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【シニアライフよろず相談室】介護(1) 介護離職の先に待ち受けていたものは… (1/2ページ)

 人生100年時代。平均寿命が延伸する一方で、「健康寿命(自立した生活が送れる期間)」との差が取り沙汰されている。誰もが直面する可能性のある介護の問題。いざその時が来たら、どのように対応すべきか。実際に介護離職し、もがき苦しんだ経験をもとに「NPO法人札幌高齢者住まいのサポートセンター」と「一般社団法人シニアライフサポート協会」を立ち上げ、介護や高齢者の住まいをはじめ、それに付随するさまざまな相談にワンストップで対応している小番一弘氏に話を聞いた。今週から4回にわたってお届けする。

 私は今から11年前、49歳のときに今でいうところの介護離職をし、東京から両親のいる札幌へ戻りました。既に母が認知症を発症してから8年ほど経過しており、80歳近くの父にも「老老介護」による負担が重くのしかかっていたのです。

 まさか自分の母親が認知症になり、その介護で仕事まで辞めて親元に帰るとは夢にも思いませんでしたが、母を介護している父の悲痛な叫びを聞くにつけ、「長男の責任として、介護にかかわるしかない」と決断したのです。

 親孝行という大義名分が、唯一自分の判断を正当化させました。

 介護離職する際、まだ大学生の子供もおり、「これから経済的にどうするの?」「50男に再就職する先なんてあるの?」と周りから随分心配されました。

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