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【榊淳司 マンション業界の秘密】言葉も出ない…本物の「木」が持っている凄みを実感してみた! (1/2ページ)

 先日、とある地方のハウスメーカーの経営者が、半ば趣味でフルリフォームしたマンションを訪れる機会があった。

 「よく来てくださいました。まあどうぞ」

 玄関に一歩足を踏み入れた途端に、「何かが違う」と感じた。

 まずは、匂いである。天然の木材が発する、あの何とも言えない芳香である。

 私のような昭和の人間は何となく覚えている。誰かが家を新築した、という時に招かれ、感じたあの芳しい匂いである。

 リビング・ダイニングに入ると、さらに驚いた。本当に天然の木材だけで内装がなされているのである。

 「…」

 言葉も出ない。ゆっくりと室内を見渡してみる。壁や天井、もちろん床にも無垢(むく)材が使われている。あまり木に詳しくない私が見ても、それが本物の木であることが伝わってくる。

 また、そこには天然木を基本素材に作られたいくつかの家具が置かれていた。そのコーディネートも、実に自然。何とも上品な空間に仕上がっていたのだ。

 私は20年以上、新築マンションの広告を作る仕事をしてきた。その関係で、マンションのモデルルームは飽きるほど見た。おそらく、500カ所以上のモデルルームを見たはずだ。

 また、私自身が写真撮影のディレクションを行ったモデルルームも100カ所は下らないと思う。

 訪れる人に新生活への夢を膨らませてもらうために、プロのインテリアデザイナーが多額の費用をかけてコーディネートしているのが、新築マンションのモデルルームだ。

 しかし、その無垢材で内装されて、見事にコーディネートされた空間にかなうモノなど、ひとつもなかったと思う。まさに本物が持つ圧倒的な魅力をたたえていた。

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