記事詳細

【新・兜町INSIDE】東証1部への昇格、基準厳格化が目前 駆け込みIPO続出か

 東証は2000を超える1部銘柄の大リストラを検討しており、1部市場への昇格も厳格化する見通し。このため、今年は駆け込み的な新規公開(IPO)や1部への昇格申請が相次ぐとみられる。

 東証1部への昇格はジャスダック市場からだと時価総額250億円以上が必要。一方、2部とマザーズ市場経由なら40億円とハードルが極端に低くなり、業績が不安定な東証1部企業を粗製乱造する原因と指摘されている。

 東証はここ数年以内に1部指定要件を厳格化する見通しで、基準改定後は時価総額250億円未満の企業の1部指定は絶望的とみられる。ただ、現行ルールが適用されるうちはマザーズ上場から最速1年程度で1部銘柄へスピード出世が可能だ。しかも、1部昇格規定の厳格化はルール改定後に上場する企業に適用されるとみられ、時価総額が250億円に遠く及ばない企業にとって東証1部上場の金看板を手にする最後のチャンスになる。IPO後に失速する「上場ゴール」株をつかまないためにも、IPO銘柄の吟味がより重要になってきそうだ。

 【2020年2月5日発行紙面から】

関連ニュース