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【新・兜町INSIDE】「レバノン国債」リスク警戒! ギリシャ危機の再来も

 日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告の逃亡先として注目されるレバノン。国債のデフォルト(債務不履行)リスクが警戒され、国債金融市場の安定を吹き飛ばす火薬庫になりかねない。

 3月には12億ドル相当の国債が満期を迎える。政府が保有する外貨準備の枯渇が心配されたが、産油国のカタール政府が5億ドル相当のレバノン国債購入を表明し、当座の難局を切り抜けた。

 レバノン国債はブラジルやアルゼンチンなど経済規模の大きい新興国の国債と並んで、高利回り債券ファンドなどの投資先となってきた。レバノンは何度も経済危機に見舞われてきたが、それでも政府が債務の償還期日をきっちり守り、海外投資家の信用をつなぎ止めてきたためだ。

 3月償還分も金策をまとめて債務不履行を回避できた。ただ、仮に資金繰りに行き詰まると、ブラジル国債など他の低格付け・高利回り債に償還不安が及ぶのは必至だ。歴史的に関わりの深い欧州の銀行でレバノン関連投融資に穴が空けば、ギリシャ危機の再来に進展するリスクもある。

 【2020年2月7日発行紙面から】

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