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【経済快説】マイナス金利といかに付き合うか? 個人の安全運用に有利なもの (2/2ページ)

 政府の中長期経済見通しでは向こう4年程度長期金利(10年国債利回り)ゼロを見込んでおり、「運用難」の状況はしばらく続きそうだ。近い将来、運用で無理をした金融機関の破綻が心配だ。

 スウェーデンの中央銀行は家庭の住宅ローンなどの借金急増を懸念して5年に及んだマイナス金利からの脱却を決めたという。個人の家計でも、金利負担が小さいことから返済能力を超える住宅ローンなどを持つ心配がある。不動産業者と金融機関は販売と融資に必死なので、気をつけたい。

 個人の安全運用は「個人向け国債変動金利型10年満期」が安全でかつ利回りがメガバンクの定期預金より有利だ。買えるなら欲しいと思う機関投資家も少なくあるまい。また、預金保険の保護範囲である1人1行1000万円以内であればネット銀行の預金は利率が更にいい場合がある。今は機関投資家よりも、個人の方が運用しやすい環境なのかもしれない。(経済評論家・山崎元)

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