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【榊淳司 マンション業界の秘密】新型肺炎によるインバウンドの急減で…不動産市場の予定が狂う (1/2ページ)

 2019年夏に、日本は韓国へ戦略品目の輸出管理強化に踏み切り、その後「ホワイト」国から除外した。これが韓国の人々の激しい反発を招き「ボイコットジャパン」運動が発生。韓国からの来日観光客の急減を招いた。

 しかし、19年はラグビーのワールドカップが開催され、欧米やオセアニア方面からのインバウンドが増えたことで、韓国からの来訪急減を補ったカタチになった。

 20年になってにわかに拡大した新型コロナウイルスによる武漢肺炎。これによって中国政府は団体客の海外渡航を大幅に制限。もちろん、日本に来る中国からのインバウンドも目に見えて減少した。

 今、かつて東アジア系のインバウンドでにぎわっていた観光スポットは、以前に比べれば閑散とした風景になっている。

 このままでは、20年のインバウンド来訪者数は19年を下回ると予測できる。頼みの綱は五輪需要だが、それもコロナウイルスの状況次第という感じになってきた。

 こういう動きは不動産市場にもそれなりの影響を与える。

 直接的にはここ2~3年で動きが鈍っていたホテル業者の事業用地購入が、さらに減少することが予測できる。かつてはワンルーム業者と競うように都心の事業用地を高値購入していたが、しばらくはおとなしくなりそうだ。

 次に、インバウンド需要で潤ってきた流通業の業績悪化を招くだろう。店舗など、彼らの不動産への需要も急激に減少するとみられる。

 不動産市場全体からみればほんの一部の動きであるが、その影響は軽視できない。

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