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【定年後 難民にならない生き方】老眼になっても読書を楽しみ続けるには… 大活字本やオーディオブックなどを試してみては (1/2ページ)

 若い頃から読書が好きだったが、老眼になってからすっかり活字を読むのがおっくうになってしまった…。定年世代からそんな嘆きを聞く機会は少なくない。

 「新聞小説を最後まで読み通せなくなったときに、“年をとったんだな”と寂しくなった」(72歳・男性)、「子どもや孫たちには『ばあばも、電子書籍で読めばいい』としきりに言われるけれど、操作を覚えるのが面倒で放ってある」(68歳・女性)。

 かつての文学少年・文学少女たちが苦笑まじりで語ってくれた。老眼になっても、読書を楽しみ続けるにはどうすればいいのだろうか。横浜読書会KURIBOOKSの佐藤久理氏に聞いた。

 「電子書籍は文字を拡大して読めるのが利点ですね。スマートフォンアプリやデジタル読書端末で気軽に読めます。ただ、やはり“紙の書籍がいい”という方も大勢いらっしゃいます。そういった場合には例えば、文字の大きな『大活字本』が役に立つかもしれません」

 ほとんどの公共図書館には、この大活字本のほか、朗読を収録したオーディオブックなどのバリアフリー図書が収蔵されている。好みの作品に出会えるかどうかは運次第というところもあるが、のぞいてみる価値はありそうだ。

 「ご高齢の方から『ハズキルーペがいいよ』という話もうかがいます。あとは、読書をする時間帯も大切なようです。やはり、夜ではなく、日中の明るい太陽光の下で読む方が疲れにくいと聞きます。そして、決して無理をしないことですね」

 目が疲れてきたら十分、休息をとるのはもちろん、できれば“疲れない程度”の短時間で切り上げる。夢中になって読書にのめりこんだ経験があると、ついそのような読書体験を求めがちだが、とにもかくにも、無理は禁物だという。

 「たくさん読むことよりも、早く読むことよりも、自分らしく味わい尽くす。そんな新たな読書の楽しみに出会うきっかけのひとつとして、読書会を使っていただけたらうれしいです」

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