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【渡邉美樹 経営者目線】リーダーは腹をくくる姿勢が大事 新型コロナ対策と追悼野村監督 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く。経営者から見て、政府には“リーダー”として、「最後は俺が責任を持つ」という「腹のくくり方」と国民を納得させる「メッセージ」を期待したい。

 決断や指示は、その目的と方向性の共有が何より大事だ。夏にオリンピックを開催するには、ここで大規模な封じ込め対策が必要だと総理が演説し、その目的のもと、国民に理解と協力を求めるべきに思う。イベント中止や学校休校にも、多くの国民が唐突なものを感じている。政府は現状をどう把握していて、収束までの道筋はこうで、そのために、イベント中止や学校休校が必要だ、とメッセージを出すべきだ。もちろん官民一体となって国難に立ち向かうべきで、ワタミも生活インフラ「ワタミの宅食」等で貢献したい。いずれにしろ、先の見えない未来に判断を下すのがリーダーの仕事だ。

 リーダーといえば、ヤクルトを3度の日本一に導くなど活躍した、名将・野村克也さんが亡くなられた。私も2010年に共著『これだけで「組織」は強くなる~戦うリーダーの作り方』を出するなど親しくさせていただいた。「ボヤキ」で知られたが、笑顔が魅力で、その表情から、根は心底やさしい方という印象を抱いていた。当時は、楽天の監督を解任された直後で、不満から「納得いかない」という、気持ちの強さを前面に出されていた。

 共著では、お互いの組織論をぶつけあった。リーダーが100人いれば、100通りのリーダーシップがあるが、共通する点、共感する点も多かった。特に「データを徹底的にとる」という考えは一致した。どちらかに賭ける場合、確率の高い方に掛け続ければ、勝率は高くなる。経営も、それは同じだ。その上で、リーダーの判断は、最終的にひらめきや直感という「勘」もある。

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