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【榊淳司 マンション業界の秘密】「騒音問題」で不動産価格下落危機! 羽田空港への進入空路の変更 (1/2ページ)

 今月29日から、羽田空港(東京都)への新しい国際線の進入空路が実施される。

 これに備えて、今年の1月30日から新空路の試験飛行が実施された。その結果についての報道をあまり見かけない。新型コロナウイルス関係のニュースにかき消されたのではないか。

 しかし、マンション業界にとってはかなり重要な事象だ。

 品川区(同)に住んでいる知人家族が、私に話してくれた。「いや、本当にすごい音でしたよ。話もできないくらいに」

 その家族の住まいは同区の御殿山近辺。実のところ、御殿山よりも多大な影響を受けそうなのは、JR大井町駅(同)のあたりだ。

 そのエリアには、現在分譲中のタワーマンションを始め、高層建築の住宅がかなり多くある。そういったところに住んでいる人にとって、上空300メートルのところに旅客機が飛ぶようになる事態は、かなりの環境変化ではなかろうか。

 もちろん、それはいいことではない。屋内でダイニングテーブルに向かい合う家族の会話も聞こえにくくなる可能性がある。

 これが日常となると、当然ながら不動産の資産価値に影響してくる。午後の数時間、家族の会話もままならない住宅を購入することに多くの人は躊躇するだろう。需要が減退すれば、経済の法則上、価格は下落する。

 多くの人は、まだこの「羽田進入路の変更」がマンション価格に影響することに気づいていない。メディアの報道も新型コロナウイルス一色。しかし、この疫病はそのうち終息するが、羽田への進入路については、国土交通省が重い腰を上げない限り永続する。

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