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【ABS世代が「シニア」を変える】ネットで解消されるシニアの「孤独」 ABS世代に「知恵で対価を得る時代」がくる (2/2ページ)

 人間には、人と関わりコミュニティーに属したいという「帰属欲求」があり、そこで自分が必要とされたいという「承認欲求」があります。それらが満たされて初めて、ドキドキ・ワクワクを楽しむことができるのです。

 前出の沖原さんは、オンラインでお酒を飲むクラブのママをしながら、高齢者向けにもおしゃべりのサービスを届けたいと今のビジネスに行き着いた、異色の経歴の持ち主です。仕事の話から他愛もない話まで何でも遠慮なく話せる場所は、バーやクラブのような対面の空間だけではなくなりました。自宅にいながら人とのつながりを持ち、自分という人間の存在を確認することは、これからの時代は十分可能です。

 スマホを使ってコミュニケーションができるシニア層が今後増えれば、孤独や不安、不便は解消され、それが老化の進行を遅らせることにもつながりそうです。

 同時に、従来にはないさまざまなシニア向けビジネスを、企業だけでなく個人でも始めることができそうです。特にABS世代は、その人のキャラクターや経験を生かして、サービスを受け取るだけでなく提供することも可能でしょう。「知恵で対価を得る時代」がやってくるのです。

 ■ABS世代 昭和30(1955)年から43(68)年生まれで現在51歳から65歳の、若者時代にバブルを謳歌した世代。

 ■鈴木準 1960年生まれ。一般社団法人日本元気シニア総研・ABS研究会主任研究員。ジェイ・ビーム代表。マーケティングコンサルタント。ジェロントロジスト。広告代理店を経て37歳で起業。企業のモノやサービスのコンセプト開発、プロモーション戦略に関わっている。

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