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【バフェットの次を行く投資術】優秀な研究人材を内部に取り込む「WDBHD」 (1/2ページ)

 WDBホールディングス(2475)は、創業者で現社長の中野敏光氏が、1985年に兵庫県姫路市で創業した株式会社ワークデーターバンクを前身とする。直後の86年に労働者派遣事業法が施行される。さらに、その派遣事業の中でも96年に研究職の派遣が法律で認められたことが当社に大きな影響を与えた。

 現在では、理学研究職や研究補助職の人材派遣で首位の企業である。登録者数は12万人以上、取引社数は約1600社に及ぶ。理学系研究職派遣市場の約30%のシェアを持つまでに至った。

 現在、グループ内にいる多数の優秀な研究職の人材を内部に取り込み、経営資源として生かすため、自らの手で運営にあたる事業会社を立ち上げる試みを行っている。新たな雇用を創出するだけでなく、職業人としての成長を支援することにつなげ、企業価値を高めることと同時にグループ全体の事業規模拡大を狙うという少々虫のいい話だが、単なる派遣会社から脱皮するための有効な戦略の一つだと思う。

 派遣会社は、登録者さえ集めればスタートできる比較的ハードルの低いビジネスだが、最初若かった登録者も、年月を経れば年をとっていく。いくら働いてもキャリア・アップができないというのが意欲的な派遣社員の大きな悩みの一つだが、特に高い学歴を持つ理学研究職や研究補助職の場合は、それが深刻だ。

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