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【渡邉美樹 経営者目線】居酒屋危機・同業者にエール!! 緊急事態宣言中の「月末支払い」は非情だ (1/2ページ)

 緊急事態宣言が出され、居酒屋は営業時間短縮の「要請対象」となった。東京都は一度、居酒屋は休業と方針を出し、その後、国との調整で夜8時までと方針を変更した。国と東京が、もめているようで、本当に大丈夫かと、まず問いたい。いずれにしろ実質休業で業界は深刻だ。居酒屋は中小個人経営が多い。資金繰りも日銭だ。私も月末につり銭をかき集めて、銀行に駆け込んだ経験をしてきた。連日、多くの同業者から、悲鳴や相談が寄せられている。今、届けられる精いっぱいの言葉を伝えたい。

 まず、ギリギリの瀬戸際でも「助けてください」と、「乗り越えてやるぞ」では気持ちの差が大きな結果となる。まずは「強気」を失わないでほしい。銀行に相談に行くときも、「乗り越えてやろうと思っています。今日も店先で弁当を30個売って来ました」と、未来を語り、今やれる行動を示すべきだ。「今」を見ている誰かがいる。

 私も昔、銀行に融資を断られ、資金繰りに行き詰まったとき、酒屋さんが、追い詰められた私をみて、何も言わず、お金を貸してくれた。普段から、重いビールケースを一緒に運び、敬語で接し、冷たいお茶を出していた。「普段のあなたを見ていた」と言われた。涙が出た。どんな時も、「助けてください」より「助けたい」と思われる社長でいることだ。

 もう一段、きびしい相談も受ける。最後は「計画」、デッドラインをしっかり持つことだ。私は、銀行以外の高利からはお金を借りないと決めていた。借金がふくらみ、破産した場合、ダメージが大きい。私は、破産でなく清算をいつも意識していた。従業員に給料を払い、取引先や銀行と規模の大きな順に、最悪の時でも「誠意をもった不義理をすること」が大事だ。夜逃げは絶対にしてはいけない。やり直しが遠のく。

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