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【サラリーマンサバイバル術】コロナの影響で採用内定が取り消された… 解雇権濫用の可能性がある (1/2ページ)

 【Q】 5月に転職を予定していた会社から、「新型コロナウイルスの影響で、この先、仕事がなくなるかもしれない。業績も不安定のため、内定を取り消したい」と言われました。今の会社には辞表を出してしまっており、撤回したくありませんが、こんな状況ですので他の転職先も見つからないかもしれません。どうしたらよいでしょうか。(30代・男性)

 【A】 通常、採用内定通知書や誓約書に、内定が取り消される事由が記載されています。しかし、その事由は客観的に合理的でなければならず、新型コロナウイルスによる経営悪化が内定の取り消し原因だとしても、使用者は内定の取り消しを防ぐために最大限の努力を行ったうえでなければなりません。

 個別の事案ごとに具体的な事実関係を元に判断されますが、一般的には採用内定の通知によって、労働契約が成立していると認められます。

 従って、採用内定を取り消すことは、労働契約の解約ということになり、(1)人員削減の必要性があったか(2)解雇を回避するための努力がされたか(3)解雇となる対象者の選定に公平性などがあったか(4)説明や協議がきちんとされたか-という、いわゆる整理解雇の4要件が求められます。

 単に先行きが不透明、といった理由では内定の取り消しは認められず、解雇権の濫用にあたるでしょう。

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