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【榊淳司 マンション業界の秘密】バブルは同じ顔で来て…“違う後ろ姿”で去っていく! 過去2回よりきつい?コロナ騒動 (2/2ページ)

 その頃、中国経済は年率2ケタ成長を続けて世界の資源を買いあさっていた。それで潤った資源マネーがファンドとなって日本の不動産を買い占めたのだ。

 そんな「ファンドバブル」も08年のリーマン・ショックですっかり消滅する。世界は「100年に1度」と呼ばれる不況に突入し、私の同年代の人々が、数多くリストラされた。私も自社のスタッフ全員を解雇した。各国が不況対策の金融緩和で市場にマネーを流し込んでいるのに、日本は遅れた。

 日本の異次元金融緩和が始まったのは13年の4月以降。14年10月の第2弾「黒田バズーカ2」でバブル発生を決定的にした。金利をゼロにして市場のマネーを4倍以上に増やしたのだ。不動産は局地的に値上がりし始めた。

 このように不動産バブルは常にマネーの過剰流入で発生する。だから発生時の市場の空気はよく似ている。不動産屋は高揚して、高値でも躊躇なく買っていく。銀行の融資も下りる。バブルが来るときの顔は同じだ。

 そして、このコロナ騒動が発生した。今回は過去2回よりも、かなりきつめのハードランディングになるかもしれない。これまでの経験からそんな気がする。バブルの終わり方はそれぞれだ。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案・評論の現場に30年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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