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【一生働く!】〈理解編〉社会とシニア(8) “コロナ時代”の「老後破産」対策 (1/2ページ)

 長寿化はさまざまな理由で経済的負担を増やすことにもなる。「コロナ禍」による新たな課題も加わった今、「老後破産」にならないよう備える必要がある。

 ■老後破産の不安

 年金生活に入った高齢者の多くが、蓄えた老後資金を取り崩しながら生活を維持していることは、このシリーズでもお伝えしてきた。この状況が人々に不安を与えるのは、平均寿命は延び続けており「人生を全うするまでに、その老後資金を使い果たしてしまう」ことだ。

 「100歳まで生きる可能性が出てきた今、ポジティブに受け止める人がいる一方で、長くなった老後生活をどう過ごせばいいか戸惑いや経済的な不安を持つ人もいます。おそらく大部分の人は後者が圧倒的に多いのではないでしょうか」と、お茶の水女子大学名誉教授・一般社団法人シニア社会学会会長の袖井孝子氏は話す。

 今回のコロナ禍では、今後も「感染症との闘い」が続く可能性がある。従来の生活習慣病などに加え、さらに健康管理にコストがかかりそうな“老後資金情勢”だ。

 ■健康維持が最重要に

 現役時代からの準備によって、最悪の事態を防げると専門家の多くはアドバイスする。特に「貯金を増やす(資産運用も含め)」「働き続ける」「健康維持に努める」ことが重要と言われている。

 貯金を増やすことについては、まずは家計の見直しなど支出を抑えることから始まり、資産運用を長期的に備えるしかない。だが、誰もが計画通りに行くとはかぎらない。

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