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【渡邉美樹 経営者目線】ワタミ・スーパー大手と緊急出向提携 「氣」の色紙を贈った理由 (1/2ページ)

 緊急事態宣言の延長で、近しい外食経営者からも弱音の声が増した。しかし「もう限界だ」、「夜も眠れない」などの弱音は、社員を抱える経営者が言うべき言葉ではなく、私は絶対に言わないと決めている。「言霊」というものはやはりある。

 そんな中、ワタミは食品スーパー大手のロピア(神奈川県川崎市)に約130人の社員を出向させる緊急提携を発表した。飲食店が休業中でも、社員の給料は満額を維持したい。一方、株主への経営責任もある。売り上げがなくても、給料を支払う方法を考え抜いた結果、今回の提携にたどりついた。先方のスーパー業界も今、人手が不足しておりウィンウィンの提携だ。もちろん大事な社員を出す以上、現場に足を運んだ。

 お総菜コーナーの、お刺し身やから揚げの調理など居酒屋経験がすぐに役に立つ。接客の基本姿勢などもワタミの企業文化が活かせられる。出向する社員には、この機会に「小売りスーパー」の戦略やノウハウをしっかりと学んできてほしいと思う。経営者はこうして、弱音を吐くだけではなく「方法は無限大」と言い聞かせ考えて、行動するしかない。

 さらに先日、ワタミのDFC(ダイレクトフランチャイズ)オーナーと緊急リモート会議を実施した。オーナーは皆、元社員でよく知る顔だ。だからこそ「気がないやつは、やめた方がいい…」と厳しく切り出した。「国が助けてくれると思うな…」とも語った。経営者にとって大事なことは「自立」と「覚悟」だ。「甘え」は、創意工夫の意欲がなくなる。

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