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【新・兜町INSIDE】欧米波乱の要注意日が接近…MSCI指数見直し

 世界各国に分散投資する国際機関投資家が運用の指標とするMSCI指数の構成銘柄入れ替えで、5月末にかけて欧米市場で株価がイレギュラーな動きをする可能性が出てきた。東京市場でも短期的に株価の振れ幅が大きくなる場面がありそうだ。

 銘柄入れ替えの発表は日本時間13日と20日の早朝とみられ、発表を踏まえて機関投資家が入れ替え売買を実施するのは月末29日大引けが濃厚だ。株価指数算出業者の米MSCIが決めた除外・採用の結果通りに、為替や原油、新型コロナの動向とは無関係の大量の売買注文が世界中で出てくることになる。日本では、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も資金の一部をMSCIのESG(環境、社会、企業統治)指数に沿って運用している。

 日本株では「業務スーパー」で快進撃中の神戸物産などが採用され、海運不況に苦しむ商船三井などは除外が予想される。欧米株は除外銘柄が採用銘柄より多いとみられ、入れ替え結果の発表を受けて米国株先物が下落し、東京市場の瞬間安材料になりそうだ。

 【2020年5月11日発行紙面から】

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