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【新・兜町INSIDE】米国もマイナス金利導入へ…REIT過熱化か

 米シカゴ市場の金利先物が今年12月からのマイナス金利導入を織り込み始めた。日銀のマイナス金利政策が昨秋にかけて東証の不動産投信(REIT)市場の高騰を招いたように、米国でもREIT人気の過熱が予想される。

 日本の翌日物金利に相当するFF(フェデラルファンド)金利の誘導目標は3月16日以降、0~0・25%に設定されている。しかし、今年12月期限のFF金利先物は先週7日、マイナス0・01%で取引された。金利先物は取引参加者が銀行や証券会社、投資ファンドなどプロに限られ、株式や為替市場より早く金融政策変更を察知することが多い。

 マイナス金利は日本や欧州で実施中だが景気浮揚効果が疑問視される一方、融資採算の悪化で金融機関経営が急速に傾く副作用が知られている。唯一といっていいプラス面は超低金利の長期化観測が定着すること。金利低下で国債による運用収益を失った機関投資家が、低金利の長期化で資金調達コストの下がったREITなど不動産関連商品を買う構図が米国でも生まれそうだ。

 【2020年5月13日発行紙面から】

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