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【サラリーマンサバイバル術】職場が「三密」状態だが改善されない… 使用者には労働者への安全配慮義務 (1/2ページ)

 【Q】 コールセンターで働く管理職です。20人以上のスタッフが同じ部屋で向かい合って座っています。マスクも自前で用意してもらっています。年配のスタッフも多く、誰かが新型コロナウイルスに感染したら、全員に広まらないかと心配です。何か対応したいのですが、役員に相談しても取り合ってくれません。

 (50代・男性)

 【A】 労働者は使用者の指定した場所に配置され、使用者が用意した設備や器具を使って仕事をするわけですから、労働契約に定められていなくても、信義則上、使用者は労働者を危険から保護すべき安全配慮義務を負っています。

 この点は労働契約法第5条において、「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする」と規定されています。「生命、身体等」には心身の健康も含まれていますし、「必要な配慮」とは、労働者の職種・労務内容・労務提供場所などの具体的な状況に応じて、必要な配慮を求めるものです。

 なお、労働安全衛生法などに事業主が講じるべき具体的な措置も規定されており、遵守されなければなりません。

 使用者に課せられた、職場における安全配慮義務に照らすと、予断を許さない新型コロナウイルスが社内で蔓延(まんえん)しないよう、会社としても適切な対応を取らなければなりません。いわゆる「三密」を避け、感染拡大を防止することが必要です。

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