記事詳細

【定年後・自走人生のススメ】“定年後難民”は他人事ではない 「生きがい就労」へ早めの努力を (1/2ページ)

 前回は、前田展弘氏(ニッセイ基礎研究所主任研究員)に「人生モデル」を提唱していただき、「あなたの定年後の理想の生き方を考えてみよう」という提案をした。

 卒業と同時に就職し、一つの会社で定年まで勤め上げ、あとは悠々自適な余生を過ごす「幸せな人生」は、過去のものとなってしまった。これからの時代の「幸せ」とは、どんな人生なのであろうか。

 「就労」には、生活のための経済基盤を築き維持するための「生計就労」と、働きがいや暮らしがいなどの面で満足を追求する「生きがい就労」があると、前田氏は説く。

 これまでの会社人生は、がむしゃらに働いて、稼いで貯蓄に励み、夢のマイホームを手に入れ、無事定年を迎えるというパターンが一般的であった。そこには「生計就労」だけがあればよかったのである。ところが、「定年後の人生が20年から30年に…」となってくると、「生計就労」一辺倒というわけにはいかない。

 そこで前田氏は、「65歳までは生計のための就労、その後は85歳くらいまでは生きがいのための就労に従事するモデルが理想。65歳からは体力や能力に合わせて、仕事量をダウンサイジングしていくのです」と、生計就労から生きがい就労へ移行しながら、生涯現役で活躍することを推奨する。

 「生きがい就労」は、社会との接点を維持し続けるという意義がある。無理をしないで、身の丈で「働く」ことは、健康面でも「最大の予防策」と言えるのだそうだ。

関連ニュース