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コロナで経営悪化…薬局も倒産!? 薬剤師の調剤報酬の減少影響か

 薬局も倒産!? 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、調剤薬局の収益が大幅に落ち込み、経営が悪化したことが、日本薬剤師会の調査で分かった。

 緊急事態宣言に基づく自治体の外出自粛要請を受けて患者が受診を控え処方箋を受け取る回数も減り、薬剤師の技術料に当たる調剤報酬が減少したことが響いた。

 薬剤師会によると、人件費や家賃など固定費の支出も経営悪化に拍車を掛けているという。「薬局が倒産すれば、特に医療資源の少ない地方では、医療提供体制に深刻な影響が出る」として、国に人件費の補助など財政支援を求めている。

 薬剤師会は5月、全国の52の薬局を対象にサンプル調査を実施。調査結果によると、昨年4月と比べ患者数は23%減少、調剤報酬も14%減った。処方箋当たりの投薬期間は「31日分以上」が9%増加した一方、「14日分以下」は40%減少。患者が薬局に来る回数を減らすため一度に長期間の薬を処方してもらう長期処方が進み、処方箋の数が減ったことも影響した。

 コロナ禍以降、薬の販売量自体は増えており、多くの薬局で売上高はほぼ横ばい。だが、薬剤費はもうけが少ないため、全体の収支でみるとマイナスになっている。国の事業者支援策は、売上高が減少しないと対象とならないものが多く、支援も受けられない状況だ。

 薬剤師会は「収益が35%落ち込んだ薬局も出ている。小規模薬局はコロナ禍で倒産が相次ぐだろう」と懸念する。

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