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【渡邉美樹 経営者目線】外食文化の危機 ワタミ「から揚げの天才」大量出店 (1/2ページ)

 「東京アラート」が発令されるなど警戒要請が続く。「夜の街」への外出自粛が呼び掛けられるが、街へはそもそも電車で行くわけであって、電車も「3密」(密閉・密集・密接)だ。「朝の電車」に対する対策は甘く、「夜の街」には厳しい、これでは感染防止の問題は本質的に解決しない。補償がない中では、夜の街のとくに中小の飲食店経営者は、生きていくために営業するしかない。都庁やレインボーブリッジを赤くするより「出すべきアイデア」があるのではと思う。

 そうした中、大手外食事業者が加盟する業界団体、日本フードサービス協会が事業継続のためのガイドラインを出した。感染症対策の基本的対処指針にもとづき、店内では「できるだけ2メートル以上の間隔を空けて横並び」や「会話は控えめに」などの注意喚起がならぶ。

 しかし、これは外食文化や居酒屋文化の魅力を否定している。横並びで顔も見ず、会話も控えるとなれば、外食経営者の私でも行きたくないと思ってしまう。

 何より要請というあいまいな指示だと、あいまいな受け取りになり、実行性や効果に懸念を感じる。

 しかし、海外には見習うべき例もある。例えば、香港ではレストランは1テーブル当たりの上限を4人以下とし、5月から8人以下に基準を緩和した。明確な指示だ。

 シンガポールはイートインを禁止し、テークアウトのみにした。その分生じた人件費や家賃などの損失を国が請け負う形で、わかりやすく、何より政策が経営者目線だ。

 外食には、お店でしか味わえない文化がある。協会は「日本の外食産業の発展と、豊かな食文化の創造に貢献」との理念をうたうが、このままでは「文化が壊れてしまう」。

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