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【サラリーマンサバイバル術】コロナの影響で給料が下げられた… 労働条件の一方的な切り下げはできない (1/2ページ)

 【Q】テレビ会議の朝礼で、社長が「当面の間、給料を一律10%カットする」と言いました。新型コロナウイルスの影響で業績が悪化しており、多少は仕方がないのでしょうが、若手は給料も安いですし、生活もあるので、できればやめてほしいです。(30代・女性)

 【A】 労働契約法第8条では「労働者及び使用者は、その合意により、労働契約の内容である労働条件を変更することができる」、同9条では「使用者は、労働者と合意することなく、就業規則を変更することにより、労働者の不利益に労働契約の内容である労働条件を変更することはできない」とされています。賃金カットは労働条件の不利益変更であり、社員の合意なく一方的に行うことはできません。

 ただし、合意がなくても認められる場合があります。同10条では、「不利益の程度」「労働条件の変更の必要性」「労働組合等との交渉の状況」などを総合的に勘案して、変更の内容や手続きが合理的であり、変更後の就業規則を周知している場合、変更した内容が拘束力を持ちます。合理性がないと判断されれば不利益変更は無効となります。

 質問のケースは、給料の引き下げが必要なことの合理的な説明も手続きも不十分で、社長や会社の姿勢は問題です。賃金カットに同意を求められても、納得するまで応じないでください。一度同意すると撤回が難しい場合が多く、引き下げの理由や期間、金額の根拠、対象者の選定経緯などについて、説明を受けて判断するべきです。

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