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【榊淳司 マンション業界の秘密】コロナ不況で赤字必至!? 転売族は大慌てで「新築未入居」大量売り出し (1/2ページ)

 首都圏において新築マンションの価格は、2013年より継続的に上昇を続けてきた。特に都心や湾岸エリアのタワーマンション(タワマン)にこの傾向が顕著であった。

 新築のタワマンは建物が完成する2年ほど前から売り出される。最初の売り出しでは、ちょっとお安めの「パンダ住戸」などを作って「最高倍率〇〇倍」という報道が世間に流れるように仕組む。パンダ住戸のパンダは「客寄せパンダ」の意味だ。

 そういう住戸を首尾よく買えたとする。建物が竣工する頃にはマンション市場が値上がりしている。買った住戸を「新築未入居」で売り出せば、購入価格よりも15%から20%程度高く売れたりする。もうけは数千万円になる場合さえあった。

 それで味をしめると、2回目、3回目に挑戦する。そういう転売族が新築マンションを購入、売却するごとに数千万円ずつの利益を手にしていたのが13年から20年の初頭までの約7年間。

 ところが、誰もが予想しない新型コロナウイルスがやってきた。そもそも転売族が利益を得ていたのは、異次元金融緩和という日本の金融史上でも異質な政策が続けられていたから。日本銀行が市場にジャブジャブお金を流すので、不動産価格が実力以上の高価格で取引される局地バブルがはびこったせいである。

 決してオフィスや住宅に対する需要が沸騰したからではない。いつもながら、バブルというものはかなり不健全な形成のされ方をする。

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