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【新・兜町INSIDE】月末に米国株の大量売りか…利食った資金の行き先は?

 米国市場を中心に6月30日前後に年金基金など機関投資家が株式を大量に売るリスクがある。売り注文は米国株だけで8兆円とも10兆円とも言われ、「日本株も短期的な急変動に巻き込まれる可能性があります」(外資系証券)と警戒されている。

 30日は暦年の上半期最終売買日で、機関投資家が資産配分を見直すタイミングに当たる。年金基金などの超大口投資家は世界の株式や債券に分散投資しており、増え過ぎた資産を利益確定売りで減らし、組み入れ比率が低い他の資産に振り向けるのが定石だ。

 今年はナスダック総合指数が6月に入って史上最高値を付けるなど米国株の上昇基調が鮮明だ。しかも、年後半の7~12月には経済対策の効果が薄れて景気の下押し圧力が再燃しかねず、公的年金以外の投資家も値上がりした米国株の利益確定売りに流れやすい。

 米国株を売った資金の行き先として、日本株が有力視されている。「日本はコロナ感染者数が欧米よりケタ違いに少なく、海外勢が興味を示しています」(先の外資系証券)。

 【2020年6月29日発行紙面から】

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