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【榊淳司 マンション業界の秘密】新型コロナによるマンション価格の下落はほぼ確実 本格化するのは景気対策が息切れする「秋以降」 (1/2ページ)

 ここのところ私への原稿依頼が増えている。依頼内容は似たようなもの。「コロナ後のマンション価格はどうなるのか」といったものだ。

 メディアの依頼が多いということは、一般の関心が高いということなのだろう。多くの人は、価格が下がるとすれば、それはいつなのかを知りたいのだ。

 ただ、私にしたところでそういうことはよく分からない。突き詰めてみれば、未来のことは神様しか知らないのである。

 そうは言っても「分からない」では能がないので、私なりの考えなどを示している。

 先に結論を言ってしまうと、新型コロナウイルスによってマンションを含めた不動産価格が下がるのはほぼ確実。その理由は需要がしぼむからである。

 不動産の価格というものは、基本的にその利用価値に応じて決まる。都心のマンションが高いのは、そこに住むとさまざまな利便性が享受できるためである。

 都心のオフィス賃料が高いのも同じ理由で、そこにオフィスを構えれば、ビジネス上、有利になるからだ。

 だが、コロナによって日本の経済は不況に陥っている。企業の利益は減り、個人は所得が落ちている。不動産に対する需要も減った。だから、不動産の価格も下がる。これがマクロの視点である。

 今回のコロナ不況では、私が経験した過去2回の不動産バブルの崩壊とは条件が異なるところもある。それは金融政策だ。

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