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【一生働く!】〈健康編〉高齢期の生活と健康(1) バリアフリーなど生活機能低下への対応 (1/2ページ)

 65歳以上の高齢者の事故発生場所は、屋外より住宅が多く、その割合は77%にものぼる。(独立行政法人国民生活センター調べ)。高齢者が暮らしやすい家づくりについて考えたい。

 ■手すり取り付け需要9割

 高齢になると筋力が衰えるだけでなく、老眼や白内障などで視力が低下するため、わずかな段差でもつまずいて転倒しやすくなる。

 介護向け住宅リフォーム事業を手掛けるユニバーサルスペースの代表、遠藤哉さん(45)は「手すりの取り付けや段差解消を行う介護リフォームの需要自体は増えているものの、役所の申請手続きが煩雑な上、工事費用も少額なので業者側になかなか浸透しないという実態がありました」と話す。

 そうした背景から同社は18年に工事の見積もり作成アプリケーションシステム「FUSII(ファスツー)」=写真=の運用を直営店とフランチャイズ(FC)加盟店で開始。施工までの期間を大幅に短縮できるようになった。

 介護リフォームには、手すりの取り付け、段差の解消、洋式便器などへの便器の取り替えなどがあげられるが、「全体の9割を占めるのが手すりの取り付け工事」と遠藤さん。工事費用は介護保険制度を利用することで、1割(所得によって2~3割)の自己負担で利用でき、実質1000円ほどでサービスを利用できるものもある。

 介護リフォームを行うことで、介護をする側の負担も軽減される。排泄(はいせつ)の介助をする際には、廊下やトイレ内に手すりが設置してあると介助もスムーズになる。「命の絆を作ってくれてありがとうという喜びの声が、サービスを利用した高齢者から届いている」と遠藤さんは話す。

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