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【渡邉美樹 経営者目線】「大戸屋株主総会」に思うこと 日経平均の先行きと「超インフレ」懸念 (1/2ページ)

 今年のワタミの定時株主総会は、コロナ対策でやむを得ず来場者の抽選方式をとった。不本意でありとても残念だった。株主総会とは、1年間の振り返りと同時に、夢を共有する場だ。私にとって株主は「同志」だ。上場企業の中には、総会を短い時間で終わらせようとしたり、想定問答通りに質問に答える経営者もいるが、「同志」だと思えば間違った対応だ。

 ワタミは多くの株主にお集まり頂きたいと、総会を週末に両国国技館など大会場で開催し、午前・午後・お見送りと1日中、株主と向き合い「自分の言葉で」理念や夢を語ってきた。来年からまたその方式を復活させたい。

 今年、外食業界で注目された株主総会があった。業績が悪化していた定食チェーンを展開する大戸屋ホールディングスの定時株主総会で、筆頭株主の外食大手コロワイドから、経営陣刷新を求めた株主提案が出されたが否決された。大戸屋側の取締役選任案が承認され、約6割の個人株主らが現経営陣を支持する形となった。

 コロワイド側は、業績改善の効率化のために、調理を一手に引き受ける「セントラルキッチン方式」への転換などを提案したというが、大戸屋創業者の三森久実さんは、かつて私に「手作りの定食屋をやっていきたい」と語っていた。会社は何かしらの思いを形にする存在であり、その思いの共有が大事だ。多くの株主も創業理念でもある「効率よりも味」をとり、現経営陣を支持したようだ。

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