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【住まいの処方銭】コロナ禍のマンション管理(2) 感染者が出たときを想定する

 新型コロナウイルスの第1波が終わったと思ったら、東京都内を中心に急速に感染者が増えている。いつ第2波が来てもおかしくない。今後の対策を考えよう。

 マンション管理士・長期修繕コンサルタントのメルすみごこち事務所(東京都渋谷区)の深山州(みやま・しゅう)さんがアドバイスする。

 「まず、エントランス前に消毒液を配置。今は商業施設や病院などで当たり前のように消毒液が置かれていますから、多くの方が自然に消毒されるでしょう」

 深山さんの提案で、エレベーターの押しボタンに「抗菌ビニールシート」を貼ったところがあるそうだ。シートはスーパーのレジなどでよくみかけるもので、インターネット通販などで入手できる。四角く切ってボタンのある個所全体に貼り付ける。製品を選ぶ際、明確に「コロナに実績あり」とはうたえない。スーパーやコンビニ・老人介護施設などに実績のあるものを選べばよい。

 管理員の建物清掃時には、手すりや手動ドア・エレベーターの押しボタンなどを消毒液で拭いてもらうよう依頼する。管理会社も指導している可能性があるが、「管理組合からの依頼により管理員の仕事が時間内に終わらないような状態なら、今は特別な期間だから他の業務を減らすことも考えて」(深山さん)。

 それでも、感染者がマンション内から出たらどうすべきか。「細かい対応は、管理会社がシミュレーションしているはずです。対応を聞いておきましょう。緊急事態宣言中、私が関わるマンションでは、共用部分や感染者の住戸前をアルコール噴霧で特別清掃をする方針とし、管理組合に知らせていました」

 マンションによっては、プライバシーを重視して感染者情報を公開しないという判断をするかもしれない。管理会社や居住者同士で今のうちに話し合っておきたい。 (不動産・住生活ライター 高田七穂)

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