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【榊淳司 マンション業界の秘密】コロナ禍で“塩漬け”状態…さまよえる「ホテル用地」はどこへ行くのか? マンション購入を考えている側にはフォローの風 (1/2ページ)

 やぼ用があって、実家のあった京都に行ってきた。半年ぶりの京都だった。その変化には驚きの連続。何といっても、半年前には街のそこかしこにあふれていたインバウンド(訪日客)が、きれいに消えていた。1泊2日の滞在中に見かけたインバウンドらしき観光客は、わずか数組。観光スポットもいくつか回ってみたが、日本人の観光客さえまばらだった。

 とある有名観光スポットの近くで、これから建設が始まろうかという仮囲いされた土地があったので、お知らせ看板をチェックした。

 建築主は一部上場のマンションデベロッパーだった。マンションを作るのかと思ったら、建物の用途は「ホテル」。その会社はマンション開発事業が行き詰まったので、この1年ほどはホテル経営にかじを切ったことで知られている。ただ、最近は経営状況が芳しくないようで、決算短信には「継続企業の前提に関する注記」が明記されていた。

 確かに、その場所なら宿泊客の需要は高そうだ。1年前なら、稼働率は8割以上と見込めたのかもしれない。しかし、このコロナ騒ぎである。建設作業が始まりそうな気配は感じられなかった。おそらく計画を延期しているのだろう。

 新型コロナの蔓延によってインバウンドがほぼゼロになるということなどは、ほんの半年前には誰も予測できなかった。すでに京都や大阪ではホテルが供給過剰で、東京でもこの1年ほどは過剰感が鮮明となっている。そこへ襲ってきたこのコロナ。ホテル業界はお先真っ暗の状況にある。

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