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【一生働く!】高齢期の生活と健康(3) 心の健康で「老年期うつ」防止 (1/2ページ)

 うつ病は、早期に適切な治療を受けることで改善する病だが、認知症と症状が似ていることから、本人も家族も気づかない間に症状が悪化してしまうことがある。とくにコロナ自粛で心のバランスを崩す人も増えている。メンタルヘルス(心の健康状態)の重要性を再確認したい。

 ■自殺者の4割が高齢者

 厚生労働省によると、65歳以上の「老年期うつ病」の誘因は大きく2種類に分けられる。「重大なライフイベント」と「慢性的なストレス」である。

 ライフイベントの例としては、近親者との死別、住み慣れた街を離れることなどがあげられ、慢性的なストレスには、加齢による身体的機能の低下、定年退職後の社会・家庭内での地位や役割の喪失感、家族の介護などがある。これらは老年期うつ病の発症に関連することがわかっている。

 現在2万人いるとされる日本の自殺者の4割は高齢者が占め、その要因としてうつ病をあげる報告は少なくない。老年期うつ病は深刻な社会問題になりつつあり、予防・対策を確立することは社会的に意義深く、健康長寿社会を目指す上でも重要なのだ。

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