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【榊淳司 マンション業界の秘密】不動産業界のコロナ倒産、8月以降に本格突入か (1/2ページ)

 新型コロナによって未曽有の不況がやってくると予測されている。ところが、私の周りではまったくそういう気配がない。なぜか。仲のいい不動産業者や業界人が何人かいるが、先日、久しぶりに会食したある社長が言っていた。

 「持続化給付金とかその他いろいろもらえるものをもらったら1000万円近くになりました。その後、6月には業績が急回復しています」

 もう1人の社長はこう言った。

 「かみさんにやらせている会社と併せて、持続化給付金を400万円もらった。ほかにも銀行から融資を引けるだけ引いている」

 こういう話だけ聞いていると、ちっとも不況になっていない。むしろバブってさえいる。しかし、この流れはこのまま続くのか。

 今回、政府の景気対策はかなり効いているようだ。私も小さいながら会社経営を30年以上続けているが、政府からお金をタダでもらえるという景気対策は初めてである。

 政府のお金をタダでもらった不動産屋さんたちは一様にうれしそうにしている。一般の個人に対する給付金1人10万円も、そろそろ行き渡りそうだ。

 景気対策はもう少し続きそうではあるが、いくら日本政府といえども、こんなことを永遠には続けられない。財源はすべて赤字国債と言うではないか。

 実のところ、景気対策があっても倒産する会社はある。例えば、マンションデベロッパーの、ある上場企業はこの3月決算の短信で「継続企業の前提に関する注記」を記した。中身を見ると、かなり危うい。給付金を多少もらっても焼け石に水だろう。

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