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【定年後・自走人生のススメ】退職後の「明るい未来」のために企業が支援 将来に対して不安ばかりを抱いているよりも… (1/2ページ)

 「定年後をより良く生きていくために必要なことは何か?」を見つけるために、定年後研究所とニッセイ基礎研究所は、「定年後の未来生活に関する総合調査(2020年4月報告)」を行った。

 ニッセイ基礎研究所では01年から、他の民間シンクタンクに先駆けて「ジェロントロジー(Gerontology=エイジングを科学し、生きることを応援する学問=高齢社会総合研究学)」の研究を推進してきた。今回の調査は、その知見をもとに、「今の生活及び仕事に対する意識」から、定年後の「暮らし、住まい、活躍・学び、お金、終末期に対する考え方」にいたるまで、延べ200問に及ぶ幅広い分野での総合的な調査となった。

 このコラムでも紹介したが、「今の仕事に満足している現役会社員は、自分の定年後に『明るいイメージ』を持っている」ことがわかった。

 具体的には、(1)仕事に対する意欲がある(2)仕事内容に満足している(3)職場風土に満足している(4)給与処遇に満足している(5)仕事全体に満足している-の5つの項目に対して、「(とても)満足している」人ほど、定年後のイメージが「明るい」と回答している。

 ならば、従業員の満足度を高めるには、「企業は、目の前の仕事に対する充実感を養うことはもとより、研修の充実などを通じて、従業員の今の暮らしや定年後の人生をサポートする働きかけが大切だ」と結論づけた。

 本調査では実際にどれくらいの企業が、研修などの支援を行っているのかについても聞いてみた。

 「所属している企業・団体などで、退職後のセカンドキャリアづくりに向けた研修や支援制度があるか」を尋ねたところ、現役層(40~69歳)でそうした研修が「ある」と回答したのは、わずか2・5%、リタイア層(60~74歳)では8・3%、全体で4・4%という状況であった=図参照。

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