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【新・兜町INSIDE】7月の国債入札、予想外の順調 「円高株安」回避に成功

 先週で一段落した7月の国債入札は順調だった。新型コロナウイルス対策や豪雨災害復旧で政府の資金需要が高まっているが、国債発行による資金調達に支障はないことが確認された。政府は財政政策の自由度を確保し、海外勢による円買い株売り攻勢を回避した格好だ。

 政府はコロナ対策で2年物国債の発行額を年2兆円から3兆円に引き上げるなど国債の増発を7月発行分からスタート。市場関係者の間では、「国債の供給過剰感から金利が上昇すれば、海外投資ファンド主導で円高と株安を招くリスクがある」(外資系証券幹部)が警戒されていた。

 しかし、政府の資金調達の柱となる5年債や10年債の入札では、応募額が発行額の何倍かを示す応募倍率が6月より上昇。世界的なコロナ流行という有事にあって日本国債の信用度の高さを再確認する結果となった。

 コロナ感染拡大の一方で日経平均株価は2万2000円台を維持。国債入札を順調に通過し、株安による利益獲得を狙った空売り筋は窮地に追い込まれている。

 【2020年7月27日発行紙面から】

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