記事詳細

【渡邉美樹 経営者目線】「GoTo」混乱の収め方 「評価」「改善」こそトップの仕事 (1/2ページ)

 混乱とはまさにこのことだ。東京都は飲食店に午後10時以降の営業自粛を要請した。しかし政府は「GoToキャンペーン」をやめようとしない。

 4月の閣議ではキャンペーンの実施は「感染症の拡大が収束し、国民の不安が払拭された後」とされていたはずだ。政府が現状を「収束」とみるならば、「何をもって判断したのか」基準を示すべきだろう。基準を明確にして混乱を収める、これがリーダーの役割だ。

 「GoToトラベル」も地方から、来ないでほしいという声があがる。ワタミは首都圏の小学生が大自然で学ぶ「北海道わたみ自然学校」を毎年開催していたが、今年は現地の町から「来ないでほしい」と要請があった。GoTo政策と相反することが、現場では起きている。

 私が総理の立場なら、4月に緊急事態宣言をなぜ出したか、そこにゼロから戻って整理する。そのうえで、緊急事態宣言を出すと経済へのダメージが大きすぎると、本当の理由を、数字を用いて国民に説明する。感染拡大があきらかな「GoToトラベル」は一旦、中止する勇気も必要だ。その場合「コロナ債」を発行するなど、財政・経済を支える政策をセットで出すべきだ。

 もちろん私は、経済をまわすべき主張の経営者だ。その上でキャンペーンを続けるなら、「GoToトラベル」も「GoToイート」もPCR検査を受けて、陰性だった人のみを対象にする、それぐらい大胆な基準が必要だ。

関連ニュース