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【住まいの処方銭】コロナ禍の遠距離介護(3) 今「できれば避けたほうがいい」こと

 遠距離介護をしていると、帰省時のプランを計画中の人もいるだろう。介護作家で、ブログ「40歳からの遠距離介護」を運営し、岩手県の母親の介護を続ける工藤広伸さんが「続けたいこと」「立ち止まったほうがよいこと」を伝授する。

 新型コロナウイルスの第2波が近づく昨今、「人が集まるデイサービスに行ったり、ヘルパーが来たりという状況をやめるべきか」と悩むのではないか。確かに、第1波では、クラスターが発生した介護施設などがあった。

 通い続けるか一時休止するかは、地域の感染状況や、利用する事業者によるため、一概に言えないという。その前提で「身体を動かしたり、会話をしたりする機会が減ったことで、認知症が進行したという調査結果があります。受け入れ側の対策を聞き、通い続けることも考えては」とも。

 一方で、「できれば避けたほうがいい」と言うのは、この時期の介護事業所やケアマネジャーなどの変更。また、実家の断捨離をしたり、動きやすくなると思って家具の位置を変えたりすること。動線が短くなり、夜にトイレにいくときに便利になるかもしれないが、それは介護する側の考えだ。

 「ヘルパーを変えても『次の人ならうまくいく』とは言い切れません。また、本人が家具の位置が異なる部屋に慣れるのは難しいものです」

 使い続けている古い家電には注意をした方がよいという。「親世代はモノを大事にするため、長く同じ家電を使っていることがありますが、劣化すると発火などの危険性があります」。冷蔵庫や扇風機、洗濯機などの作動状況を確認しよう。部品がまだある製品なら、取り換えれば使用できる。コンセントや電源コード周りを掃除し、ほこりが原因の火災に気を配ることも大切だ。

 (不動産・住生活ライター 高田七穂)

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