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【定年後 難民にならない生き方】脱水症状に気づかない高齢者の「熱中症対策」 どうすれば夏場の水分補給をスムーズに促せるのか (1/2ページ)

 長かった梅雨がようやく明けた途端に、連日の猛暑日。日本気象協会によると、梅雨明け直後は例年、熱中症が集中する時期だという。今夏は新型コロナウイルス感染対策による外出自粛の影響で、暑さに適応する「暑熱順化」が不十分な上、マスク着用が熱中症リスクに拍車をかけるという指摘もある。

 高齢になるにつれ、熱中症の重症化リスクも高くなる。だが、子供世代の心配とは裏腹に「高齢の親に水分をとるよう言っても、億劫がって飲んでくれない」(64歳・男性)、「“のどが渇いてない”と言われてしまう」(54歳・女性)など、老親は気にしていないケースも珍しくない。

 どうすれば、夏場の水分補給をスムーズに促せるのか。

 ケアマネジャーの矢尾眞理子さんに聞いた。

 「思うように水分がとれない背景には、さまざまな理由が考えられます。必要性を感じていないのかもしれないし、“飲みたい気持ちはあるけれど、飲みづらい”のかもしれません。こうした理由を解消しないまま、しつこく勧めてもうまくいきません。まずは親御さんの状態をしっかり観察することが大切です」

 健康意識が高いタイプであれば、「この夏を元気に乗り切ろう」と励まし、目安となる水分量を共有するのも一案。“量が飲めない”という場合は、スポーツドリンクや経口補水液などの少量で効率よく水分をとれるものを用意するという選択肢もある。

 「スポーツドリンクを凍らせてシャーベット状にするのもおすすめです。高齢になっても、冷たくて甘いものは最後まで味覚が残りやすいと言われます。元気な方はもちろん、介助が必要な方や寝たきりの方への水分補給にも活躍します」

 また、意外と見落としがちなのが食事。とくに、汁ものは重要な役割を果たすという。

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