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【男のみ・だ・し・な・み】カジュアルな秋冬の一着に ボーダー柄のニットウエア (1/2ページ)

 ボーダーにドット(水玉)、チェック、ストライプ、ペイズリーといった柄は永遠の定番だが、私にはボーダー柄に懐かしい思い出がある。初めてパリコレクションを取材に行った50年ほど前、出発前から記念に何か着るものを買おうと決めていた。取材を終えた空き時間にサン・ジェルマン・デプレからモンパルナスへ向かって歩いていたらマリン用品専門店があって、そこで“トリコット・セント・ジェームス”というブランドの白とネービーのボーダー柄のスエットシャツを買い求めた。

 ノルマンディー地方(モンサンミッシェルがある)にあるセント・ジェームスという町で1889年に創業されたブランドのシャツは、船乗りが愛用していたものからヒントを得て作られている。私が買い求めたのは、生涯に1万3500点もの作品を制作(1日に150点超と精力的)した最も多作な画家としてギネスブックに認定されたパブロ・ピカソが愛用していたシャツと同じだったことを写真で知った。

 日本でボーダー柄といえばホラー漫画「まことちゃん」で知られる楳図かずおさんだろう。いつも赤と白のボーダー柄のシャツを着ていて、2007年に吉祥寺に通称まことちゃんハウスという家を建てるに当たって、近所の住民から景観を乱すと裁判沙汰となった。裁判は住民敗訴。

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