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【独話回覧】「ポスト安倍」は経済の嘘を排除せよ 「日本のGDP崩落は米欧よりまし」は戯言 失敗を認めなければ日本の再浮上ない (1/3ページ)

 中国発新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が収まらない中、日米欧の経済はこの4~6月期、第二次大戦後最大幅のマイナス成長に陥った。

 日本の4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比年率換算では27・8%減で、米国は同32・9%減、欧州ユーロ圏は同40%減となった。日本のGDP崩落は米欧よりもましだとうそぶく政府関係者もいるが、戯言である。日本のマイナス成長はコロナ以前の昨年10~12月期から始まり、4~6月期まで3期連続だ。昨年10月の消費税率10%への引き上げが家計消費を大きく減らした末に、コロナ禍の直撃を受けた。

 憂慮すべきは、日本経済の萎縮トレンドが一段と低い次元に落ち込むL字型になってしまい、はい上がれなくなることだ。世界銀行統計によれば、日本の名目GDPは1995年に5・4兆ドル、2019年でも5・08兆ドルにとどまる。この間、中国は10倍、米国は2・8倍、ユーロ圏は1・8倍と、プラス経済成長は当たり前なのに、日本だけが沈下する。

 今年の日本のGDPは、6月時点の国際通貨基金(IMF)見通し(日本は実質で5・8%のマイナス成長)からしても4・7兆ドル程度になる公算がある。四半世紀の間で1兆ドル余り、実に20%もの経済の縮小であり、主要国の近現代資本主義史上、他に例を見ない。

 国内統計で日本衰退を端的に示すのは1997年度から2019年度まで23年間の年平均の経済成長率である(グラフ参照)。名目では0・17%、実質で0・77%、GDP全体の物価指数であるデフレーターはマイナス0・6%だ。

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