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【渡邉美樹 経営者目線】「コロナの明日へ」を緊急出版 逆境の経営者に50のエール (2/2ページ)

 第2章では、「三度の倒産危機から学んだ10のこと」と題し、過去の経験から逆境の乗り切り方の原則をまとめた。逆境下でも「1日1ミリでもいいから前に進む」。改善を積み重ねた人は強い。

 一方で「『自分らしさ』の一貫性をブラさない」とも指摘した。変えていいことと、悪いことがある。「何のために会社をつくったのか」「店で何をしたかったのか」という原点を変えれば勝てない。

 第3章では、「ポストコロナを生き抜く10の経営要件」も示した。「売り上げ70%でも利益を出せる仕組みをつくる」、そのためには「現状からの引き算ではなく、ゼロから足し算する」ことが何より重要だ。例えば、居酒屋から焼肉屋へとか、50アイテムを5アイテムにするなど、現状否定の中でしか明日は作れない。「10年後を見据えて一番店をつくる」ことも大事だ。個人店なら、商店街でナンバーワンにし「あそこでしか買えない」と目的客を集めるために、商品の絞り込みや、差別化が必要だ。

 第4章では「逆境のとき、渡邉美樹が大事にする10の言葉」、第5章では「日本経済の先行きに10の警鐘」と、私らしさを意識した構成にもなっている。

 サントリーホールディングスの佐治信忠会長に《渡邉会長の「やってみなはれ」が明日の日本を切り開く》と恐縮の推薦文を寄せていただいた。サントリーのような百年企業を意識してほしい。生き残るのは、変化対応し続ける企業だ。表紙が少し笑顔なのは、逆境の今、誰よりも変化対応してやるという証だ。 (ワタミ代表取締役会長 兼グループCEO・渡邉美樹)

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