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【天野秀夫 中小型厳選株】「インティメート・マージャー」逆襲高へ ヤフーとLINE経営統合が刺激材料 (2/2ページ)

 企業ホームページで確認できる代表的な顧客には資生堂、大塚製薬、ツイッター、新生銀行、セールスフォース、小学館、ヤフーなどが名を連ねています。

 しかし、国内広告配信事業において、新型コロナによる景気鈍化が、旅行業やイベント業、エンターテインメント業の広告費を直撃。その結果、5月に下方修正した今9月期業績予想は、売上高19億6900万円、営業利益300万円、経常損益2300万円の赤字。当期損益2400万円の赤字と、経常・当期段階では赤字に。

 株価にも影響して、昨年10月24日に公開価格1900円の2・1倍となる4000円初値でデビューした後は、これが天井となって今年3月には1120円安値まで調整しました。その後はリバウンドに入り2000円近辺まで株価水準を戻しました。

 ただ、8月14日発表の第3四半期(10-6月)営業利益は4100万円、経常利益は2900万円、当期利益は1300万円と黒字を確保し、通期業績を上回る結果となっています。

 国内広告配信事業は、一部の業界で5月の緊急事態宣言解除後に受注の回復がみられたほか、成果報酬型ディスプレイ広告運用サービスの案件数は、アプリケーションサービス事業者との連携強化の効果もあり増加傾向に転じています。

 業績面での不透明感は残りますが、IT業界の大型経営統合と相場的な出遅れIPO銘柄の切り口から、注目されてくるでしょう。

 ■天野秀夫(あまの・ひでお) 日本大学法学部卒。1987年4月、日本証券新聞社に入社。記者、編集局長などを経て、代表取締役社長を12年近く務める。2017年4月、独立。証券・金融界、上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。

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