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【一生働く!】就労編・働くシニアの環境(7) 増え続ける「隠れ介護者」貫く会社員 (1/2ページ)

 高齢になった家族の介護を男性が担うケースが増えており、「介護離職」する人は年間10万人にのぼる。介護離職は、見過ごすことのできない社会問題となっている。 

 ■「介護離職」深刻な現状(1) 制度が「絵に描いた餅」にならないように

 2009年に発足した「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」の事務局を務める津止正敏さん(66)は、10年にわたり、男性介護者が一人で不安や問題を抱え込まないよう情報交換の促進運動を行ってきた。

 「女性なら家事や育児の経験を介護に生かすことができますが、男性は『備えなき介護者』です。働き盛りの男性にとって介護は仕事や家計に大きな負担を強いるものになりかねません」

 総務省の17年「就業構造基本調査」によると、50代前半の男性介護者の87・0%、60歳以下の男性介護者の84・3%が介護しながら働いていることがわかっている。

 政府は「介護離職ゼロ」を目標に掲げ、93日を上限とする介護休業制度を整え、体力のある企業も介護休業制度を1年ないし2年に延長するなど、介護者を支援する姿勢を見せる。しかし、依然として介護休業を取得している人は3・2%と低水準のままだ。

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