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【一生働く!】就労編・働くシニアの環境(7) 増え続ける「隠れ介護者」貫く会社員 (2/2ページ)

 理由はいくつもある。仕事と介護の両立を支える制度・サービスの不十分さはもちろんだが、それだけではない。「休みを取れば出世コースから外される」「休みたいと言い出せる雰囲気ではない」ということも重なって、家庭の事情を明かさぬまま「隠れ介護者」を貫く会社員が増え続けるのだ。

 ■早急に「モデルケース」を

 男性介護者には、40、50代が多い。彼らに“限界”が訪れれば、企業は突如として組織の中核を担う社員を失うことになる。

 改善策は、2点ある。一つはロールモデル(模範)をつくること、そして介護休業を取得しやすい「社内風土」を確立することだ。

 「企業は、介護者が仕事と介護を両立させる上で培ったマネジメント力を活用すべきです。社内のチーム力を最大化させるはずですから。そして介護者は、時代の先端を走っていくフロントランナーとして堂々と権利を行使してほしい」(津止さん)

 「親孝行をしたい」という切実な希望をかなえるためにも企業も人も変わらなくてはならない。 (「オレンジ世代」取材班)

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