記事詳細

【定年後 難民にならない生き方】介護と財産管理のキーパーソン選び方、相談の仕方 (1/2ページ)

 お互い元気なうちに、家族で「老後」について話し合っておくと良い、とよく言われる。病気で突然倒れることもあれば、認知症などで生活がままならなくなることもある。何も話し合わないまま、万が一を迎えると混乱は必至だ。では、どう準備するか。司法書士の西沢優美氏に聞いた。

 「介護と財産管理それぞれについて、誰にキーパーソンをお願いしたいのかを考え、候補となる人に相談することが最初の一歩です」

 介護のキーパーソンとは「介護をする上での判断・決定の中心となる人」を指す。ケアマネジャーや病院などとの連絡窓口や家族間の情報共有の窓口を務めるといった役割が期待される。一方、財産管理のキーパーソンは、親が自分で財産管理を行うのが難しくなったときのサポート役だ。

 「介護とお金、それぞれのキーパーソンを異なる相手にお願いするよりも、ひとりにまとめるほうが実務はスムーズです。例えば、介護が必要になったとき、介護とお金のキーパーソンがバラバラだとその都度、支払いをどうするか相談しなくてはいけなくなり、手間が増えるためです」

 しかし、「誰にお願いするかは家族構成や関係性によってもさまざま」でもあるという。

 たとえば、しっかり者の長女が両方のキーパーソンを担うケースもあれば、「介護のキーパーソンは親の近くに住む次女が担い、お金のキーパーソンは離れて暮らす長男が担当」といったようにきょうだいで役割分担するケースもある。子どもがいない夫婦の場合、おいや、めいなどの血縁者に相談する他、司法書士や弁護士といった法律の専門家に委ねる選択肢も視野に入ってくる。

関連ニュース