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【田村秀男 お金は知っている】国家と国民はどうでもよい、自分さえよければすべてよしというのが「貨幣経済」の終着点なのか? 今こそ「縄文精神」に立ち返れ (1/2ページ)

 本連載は10年目に入った。テレビでは「お金」をテーマにしたNHKの「カネオくん」が登場したが、我関せず。カネを通じてあらゆる角度から国内外の政治経済に切り込んで、その正体を暴くことを狙いにしている。

 金融バブルはなぜ崩壊するのか、デフレとは何か、中国の全体主義モデルは行き詰まったのか、アベノミクスはなぜ不発に終わったのか、そしてスガノミクスで日本経済はどうなるか-など回答を出してきた。

 現代経済は無論、貨幣(マネー)経済であり、カネのデジタル数値が無限とも言えるほど膨張すれば、突如収縮する金融市場に翻弄されている。中国・武漢発の新型コロナウイルス禍によって実体経済活動が大きく傷んでいるというのに、株価だけが上昇を続けるのも、カネ経済がモノ・サービス経済から遊離しているからなのだ。そんな世の中でいいのだろうか。

 いいはずはない。賃金の低い非正規労働従事者が真っ先に整理され、金融資産保有者だけがぬくぬくと肥えていく。10%の消費税率は容赦なく中低所得層を痛めつけるのに、政府は減税を拒否し、「Go To」政策でごまかす。GoToを主に享受するのは時間とカネにゆとりのある富裕層であることを無視している。

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